こんにちは!          今日もいい塩梅ですか?


by minmei

カテゴリ:本( 5 )

富士日記

saheiziさんが先日ブログで紹介されていた本
実に興味深かったのでメモをしておいたのだけど
案の定本屋の前の駐車場に車を停めてから
あれ?本のタイトルなんやったけ?
作者の名前も覚えとらん・・・orz
と、この調子である。
最近は何かにつけいちいちメモを欠かさない。
絶対忘れない!という自信がない。
自分だけのことならまだしも
人様にご迷惑をかけるようになっては大変だ。


ということで、メモを出し
「富士日記・武田百合子」を確認して
それをぶつぶつと何度も繰り返しながら本屋に入った。

さて「富士日記」
昨夜ベッドに入って始めてページをひらく。
これは武田百合子さんとそのご家族が
富士山の麓に建てた別荘での生活を
たんたんと綴った日記のようだ。
時は1964年7月からのスタート。
1964年の7月といえば、わたしはまだ生まれていないが
わたしのダンナの誕生日が1964年6月25日。
しかもダンナは生まれたとき黄疸が出て
血液型もO型とB型とを両方もって生まれてしまい
ただならぬ状況だったようだ。
だからしばらく血液型がどちらかに傾いて安定するまで
入院を余儀なくされていたその頃
多分この日記はスタートされたことになる。
生まれたばかりのダンナの可愛い写真のいくつか
その背景とこの日記のスタートを重ね合わせて
わたしの読書がはじまる。
百合子さんには小学生の一人娘がいた。
そのお子さんが当時、ま、十歳としてザッと計算しても
今のダンナの一回り上、ということになるな・・・。
しかしその当時百合子さんは車をご自分で運転されて
山梨と東京を行ったり来たりしている。
女性が車を運転することはまだまだ珍しい時代。
なかなか男勝りでハイカラな人だったとうかがえる。
ドライブの途中でレモン水とやらを買って飲む。
レモン水とは何ぞや?アメリカのレモネードみたいなものだろうか?
いや、わたしのイメージではもっとスッキリとした・・・。
でも百合子さんは、2度目には「化粧水の味がする」と言っていた。
あまり美味しくなかったようだ。
しかしそんなレモン水も、当時わたしの実家のド田舎辺りには
きっと普及されていなかっただろう。
まだ独身の頃の父の写真は薪(たきぎ)の積み重なったその上で
格好をつけて写っていた。
去年間質性肺炎という病気が発覚したときに
じつは検査でB型肝炎も持っていたことがわかった。
昔、若い頃長期航海の船乗りをしていたと聞いたことがある。
お父さん、さては若い頃結構遊んだな?と妹と苦笑もしたが
たんたんとつづられる日記を読みながら
当時どこかで、海の上か、地元か、
父はギラギラとして盛んな時期を過ごしていたのだろう。
・・・なんて考えながら
この武田百合子さんの「富士日記」
実に楽しく読み始めている。
当時の食料の値段や町並みや交通事情や、山の景色の移り変わり
地元の人々との交流やら、こと細かく記されていて
そしてそれと重ね合わせて、自分の身内の古い写真を思い浮かべながら
なんだか1964年からのそれぞれの人生の歴史を辿っているようで
実におもしろい!
まだ読み始めたばかりだけど
1969年がくればわたしが生まれる。
また新たに知っている人の記憶がどんどん増えていくのだろう。

これは自分の記憶を辿りながらの富士日記。

に、なりそうだ。






というかさ、
記憶を辿るのも良いが
今の記憶もどうにかせねば・・・ね。
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by minmei316 | 2013-06-19 19:32 | | Comments(7)

永遠の0

わたしは「永遠の0ゼロ」を読んで泣いた
泣けて泣けてしょうがなかった
仕舞いにはティッシュをもってきて鼻までかむぐらい泣いた

この本が、まさに今わたしのところに舞い込んできた、このタイミング
偶然か必然か・・・

永遠の0
ゼロとは、いったいなんぞや?
ゼロとは零式戦闘機、ゼロ戦の事だった
舞台は太平洋戦争
本当の祖父はこのゼロ戦の優秀な熟練操縦士だった・・・
祖母が死んだ時、祖父は言った
「実はお前達の本当のお爺さんは戦争で亡くなっているんだよ」と・・・
ジャーナリストの端くれだった姉と僕は
本当の祖父がどのようにして一生を終えたか興味が湧いた
そして調べていくうちに、祖父の悲しくせつない一生を知っていく事になる
戦争という非日常的、異常なまでの世の中のあり方
内地で待つ妻と生まれたばかりの娘のために
殴られても蹴られても、わたしは死にたくない、生きて帰るのだ。といい続けた
祖父を知る人たちに話を聞いていくうちに疑問がいくつか湧いてくる
そんな祖父は何故飛行操縦士を志願したのか
政府は負けるとわかりきっていたにもかかわらず、残ってさえいれば世のためになる
大学生までも引っ張り出して、ほぼ強制的に飛行操縦として叩き込む。しかも1年足らずの期間
そしてそれは、空戦の為ではなく、爆弾を抱えて敵地に突っ込むための操縦
将来ある若い者たちを、そうして鉄砲玉のように、死ねといって戦地へ送り込む
熟練操縦士となった祖父は、その学生たちにどれだけ複雑な思いで操縦を訓練させていたか
そして、最後。あれほどまでに死なないと言い続けた祖父は
何故自ら特攻を志願し死を選んだのか・・・
その真実を知ってしまったとき
涙が溢れて止まらなかった・・・




わたしにも当然祖父がいた
いたけども、会ったことはない
子供の頃、ただ戦死したとだけしか聞かされていなかった
そしてそのまま、祖父を知ろうとも思わず
例えばドラマや映画を観ても祖父に対しての感情移入のようなものはまず無く
ただ軍服を着た修正のたっぷり施された、これが本当の顔かどうかもわからないような
妙に立派で男前な写真に向かって年に一度お盆に手を合わせるだけだった

ところ震災後
あることをきっかけに
今まで祖父の事を一度も考えてやれなかった自分を悔やんだ



事の発端は位牌だった
今回の震災で実家では4人が亡くなった
地方によってやり方は異なるのだろうけど
実家の位牌には先祖代々の戒名の書かれた札のようなものが何枚も位牌の中に入っている
しかしとうとう今回の震災で位牌には4人分が入りきらなくなったのだ
それで、今回新たに札ではなく帳面のようなものに記入され
それを位牌の中に仕舞うというやり方に変わった
そして新しく変わった先祖代々の戒名の書かれたその帳面を改めて見てみたら
思いがけぬショックなことが記されていたことに気づいた
戒名を見ただけでは誰が誰なのかサッパリわからないが
その戒名の横に享年何歳かが記されていて、それを見て愕然とした
小さい兄弟と思われる子供達が4人並んで記されていた
しかも末っ子が4歳の女の子で上の3人は男の子
同じ日に亡くなっていた
その日は昭和8年3月3日、三陸大津波が押し寄せた日であった
それだけではない
その日、母親もまた亡くなっていたのだ・・・
何という偶然だろうか・・・
それと同時に
こんな過去の大事なことを何故家のものは誰も知らなかったのかと
わたしは腹立たしくなった
父に聞いたらば知らなかったのだ
そして当然母も知るはずも無い
それならば今は亡き祖母はどうだったのだろう・・・・
祖父は祖母に話していなかったのだろうか・・・
自分の兄弟と母親を津波で失っていたことを・・・
祖父は祖父の父親と、そして兄弟の中で唯一たった一人生き残った人だったのだ
知らなかった・・・
わたしは祖父の事を何も知らずにいたことを凄く悔やんだ
そして祖父は30代の若さで戦死した
なんという悲惨な人生を送っていたのだろう
お国のために立派に死んでいったなんて誰が言うか
そんな時代に生まれた祖父を哀れんだ

そしてそこへ、「永遠の0」が舞い込んできた
読んでいくと、どうもその主人公の祖父とわたしの祖父との年代が同じぐらいとわかった
当然、重なった
戦争という異常な世界の中で
どれが正しくてどれが正しくないのか
洗脳されたかされないか
真珠湾攻撃の本当の真相
太平洋戦争がどのように行われたか
ほんの一部のお偉いさんの、訳のわからない見栄なのか意地なのかの為だけに
大嘘をついてお国のためといい
沢山の兵士が死ねと言われて鉄砲玉のようにどんどん戦地に送られ
犠牲になった
犠牲になった
犠牲になった
何が国の為、屁でもねー糞食らえ!
多くの人は犠牲になったんだよ

わたしの父は昭和16年生まれ、そしてその妹の叔母は19年生まれ
ということは察するに祖父は早くても18年頃に赤紙をもらったのだろう
早くてもだ。もしかしたらもう少し後だったのかもしれない
祖父もまた、負け戦とわかりつつ鉄砲玉として招集がかかった
一人の犠牲者だ

どんな思いをして家族と別れたのだろう
どんな思いで戦地へ向かったのだろう
そして最後は、何を思ったのだろうか・・・





おじいさん、わたしのおじいさん
今まで気づいてやれなくてごめんね
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by minmei316 | 2011-09-06 19:39 | | Comments(13)

八日目の蝉

3・11以来 久しぶりに本を一冊読み終えた
あれ以来、精神的にだろうか、のん気に本など読む余裕もなかったが
そう考えれば、今は少しばかりのん気になれる余裕も出来たということだろう

八日目の蝉は
ま、言ってみれば私の中の裏の部分と相性のいい本だった思う
わたしの中の隠れ潜む陰の部分が共感できると言っている感じの話でした

不倫相手の生まれて間もない赤ちゃんを攫って逃亡しながら育てていく話
ドキドキしながらも、なんだか温かい母性本能に包まれるような不思議な感覚でした

昨日の休日はその本を持ってスタバへ入るも
フカフカのソファが心地よくて本を開いた瞬間、爆睡(笑)
たっぷり1時間は寝ていた模様
すっかり氷も溶けて薄まったコーヒーを否応なしにストローですすって
あとは誰とも目を合わせず、そそくさと店を出てきました
笑える・・・
どうぞ笑ってくださいな


スーパーの片隅の残りもの半額以下コーナーで思いがけず黒いバナナを見つけて
これは買うしかないベと買って帰り
ぐじゅぐじゅに潰してホットケーキミックスと混ぜ
バナナパンケーキなるものを、山のように作りました
実は先ほどのスタバのレジの横にバナナパンケーキが並んでいた
ちょっとそそられたのだけれど、その時はそれを買うまでにはいたらなかった
というか、これなら自分でも作れるベと思ったのが正直なところ
家ならばお安くそれでいて山のように作れるべと対抗意識を燃やしたのだ
そして大皿にできたてホヤホヤのそれは予想通りに積まれ
仏様にも小皿に分けてお供えしていたところに
これまたタイミングよく子供達がてんでに学校から帰ってきて
「今日からテスト勉強期間で部活は無いと思っていたら、明日からやったー」
部活用の体操着に着替えるために一時帰宅
学校は目と鼻の先 忘れ物をしても戻ってこれる距離 スープも冷めないのだ
体操着に着替えながら、パンケーキをつまみ「うまっ!」といって
慌ただしくまた学校へと戻っていった・・・
今一瞬の台風のように賑やかだった余韻だけが残された部屋でひとり
わたしは思った

これだよこれ、これなんだよ
何気ない日常のこれが
幸せというものなんだよなぁ

わたしが作ったパンケーキを「うまっ!」といって
でもそっけなくそれを口にくわえて出て行った子供達

やはりなんだかんだいっても 子供の存在というのはデカイね


パッと来て、パッと行ってしまって
また静けさが戻った部屋だが
でも数時間後にこの部屋はまた賑やかさを取り戻す・・・・



しかし遠い向こうのかつては賑やかだった部屋の
今それを失ってしまった部屋で
弟はどうしているのか・・・


今度田舎に帰ったら、バナナパンケーキを作ってあげよう
とりあえず
作ってあげよう

後片付けをしながら
山に積まれたバナナパンケーキの向こうに
弟の笑っている顔を探す


七日で死んでしまう蝉は可愛そうではない
なぜなら蝉は七日までしか知らないから
だけど間違って他の蝉より一日生き延びた八日目の蝉は
その一日で新しい何かを見る知る
決して辛い事だけではないはず
いい事だって起きるかもわかんない・・・









 
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by minmei316 | 2011-05-17 12:44 | | Comments(2)
おかぁさん どうして?      ふじい ふみか
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くまの親子が買い物に出かけている途中
こぐまはヘビを見て
ねえ、おかあさん、どうしてヘビさんはまっすぐすすまないの?
きっとだいじなものをおとしたから、まわりみちをしてさがしながらすすむの
と、お母さんは答える
木につかまっているコアラをみつけ
ねえ、おかあさん、どうしてコアラさんのおはなは大きくてぺっちゃんこなの?
きっと生まれたときじめんにおちたから
だからまたおちないようにみんながんばってつかまっているのよ
お買い物が済んでおうちへ帰り、お母さんが台所でご飯を作っていると
ねえ、おかあさん、カボチャはどうしてこんなにおもいの?
きっとおひさまからたくさんのえいようをもらっているのね
だから中のいろは、おひさまとおなじいろなのよ
テーブルに運ばれたお料理を見て
ねえ、おかあさん、これなぁに?
あたたかくて、あまいカボチャのグラタンよ
水を注がれたコップに写るお月様を見て
ねえ、おかあさん、どうしておつくさまには、うさぎがすんでいるの?
きっとおみみがおおきいから、たくさんの音がきこえすぎて
だからとおいとおいおつきさまへいったのよ
じゃぁ、マスクをしておつきさまのところへいってくるよ
きっとうさぎさんはひとりぼっちでさみしいんだよ
だからぼくがそばにいってあげる
うさぎさんはおなかがペコペコかもしれないから
ぼくののこしたカボチャグラタンをもっていく
おかあさんは逆に聞き返す
でも、どうしてマスクをするの?
それはぼくが大きなこえをださないように
おつきさまにいくとちゅう、おなかがすいてカボチャグラタンを食べないように
そうね、それじゃいってらっしゃい
といっておかあさんはお部屋のろうそくを消す
パジャマに着替えたこぐまはマスクをして布団にもぐる・・・
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いろんな想像があって楽しいね

むかし子供の頃、我が家のクリスマスについて
いろんな想像をふくらませた記憶がある
サンタさんはプレゼントを持って、どこから入ってくるのだろう
煙突といってもうちの煙突は薪ストーブの煙突だから
せいぜいあっても直径14・5センチ、とてもとても人間は通り抜けてはこれない
あ、そうか!サンタさんは魔法が使えるんだ!
魔法を使って小さくなって入ってくるんだ!
あ、まてよ・・・。あそこを通ったらすすだらけで真っ黒になるじゃないか
ストーブのところにタオルでも置いた方がよいだろうか・・・
あ、そのまえに、どうかどうか、ストーブの種火が消えて冷たくなってから
来てください。そうしないと足を火傷しますから・・・   みたいな
あー・・・なんてかわいらしいワタシ


この「おかぁさん どうして?」の本は
タリーズで購入しました
素人さんたちの作品をを募集して作られたものなんです
絵本を通じて子供達に夢や希望、そして素人さんたちの
隠された才能を引き出すお手伝いができればとプロジェクト組んでやってるそうです
わたしはタリーズでコーヒーを飲むとき、サンプルで置いてある
この絵本たちを見ながらコーヒーを飲むひと時がたまらなく癒されるのね~~
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by minmei316 | 2010-10-20 18:03 | | Comments(7)

上橋菜穂子

今、私的には上橋菜穂子の本が
おもっせぐっておもっせぐて(面白くて)しょうがない

最初に読み始めたのが「獣の奏者」
これには参った
しょっぱなからいきなり上橋菜穂子のファンタジーな世界に引き込まれていった
一度読み始めたらもう止まらない
休憩なんてしていられないのだよ君
一気に読んでしまうのだよ君

読み終えてから、これは子供にも是非オススメだと思って教えたら
なんとなんと、既に知っていてアニメ化もされていたらしい
知らんかった(汗)

獣の・・・というだけあって獣が出てくるんだけれど
獣は獣でも想像上の動物が2頭出てくるわけね
だけどそれらは例えば龍のようで龍ではなく
麒麟のようで麒麟でもなく、鳳凰のように羽があったりするけど鳳凰でもない・・・・
どれにも似ているようで似つかないんだなこれが
その獣達、どう猛で決して人にはなつかない
だけど哀しいかな愚かな人間の為に音なし笛で操られ
戦争の道具として利用されているのだ
そしてそんな獣を心から愛し哀れだと思う少女がいるんだ
その少女は兎に角獣達のことだけを思い獣達の為を思ってしている事が
知らず知らずに愚かな大人たちの政へと関わっていってしまい
面倒なことになっていくのさ・・・

また上橋菜穂子の本の見所はこれだけではない

今現在は「守り人シリーズ」を読んでいる最中なのだけれど
なんせ全てがファンタジーなもんだから
自然や文化やそこに生きる生き物たち
見たこともない異世界の風景を文字を頼りに頭ん中想像しまくりだ

これが面白い

だからきっと人それぞれ景色の捉えかたが微妙に違っていたりするだろうな
と思ったりしている
だけど根本的な人間の心理的なところは共通していて
胸をうたれるストーリーとなっている

とにかくハマっているよ

「守り人シリーズ」

精霊の守り人
闇の守り人
夢の守り人
神の守り人(来訪編)
神の守り人(帰還編)

よ~~し、、全部読んでみっかーー!!
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by minmei316 | 2010-04-15 11:18 | | Comments(0)