12月5日
2013年 12月 05日
八つ離れている弟が37年前の今日の日に生まれた。
あの日のことはよく覚えている。
チリリリーンと家の黒電話が鳴った。
キクノばあちゃんが電話の向こうの人と興奮気味に話をしていた。
そして電話を切るタイミングと同時に
父が浜から軽トラであがって来た。
ばあちゃんは慌てて玄関のドアを開け、そこから父に叫んだ。
「おーい、生まれだぁずぅ。男だぁど!」
それを聞いた父は、軽トラから降りがてら
「ほぅ。」と、お得意のニヤッとした表情で小さく言った。
37年前のあの日、あの時、
日中のやわらかい陽が縁側に差し込み
わりかしぽかぽかと暖かい冬の日だった。
あの日までは
先祖代々続いてきた実家は
この先もずっと永遠だと
誰もが信じて疑わなかっただろう。
弟よ、とにかく、誕生日おめでとう。
何か好いことがありますように。
あの日のことはよく覚えている。
チリリリーンと家の黒電話が鳴った。
キクノばあちゃんが電話の向こうの人と興奮気味に話をしていた。
そして電話を切るタイミングと同時に
父が浜から軽トラであがって来た。
ばあちゃんは慌てて玄関のドアを開け、そこから父に叫んだ。
「おーい、生まれだぁずぅ。男だぁど!」
それを聞いた父は、軽トラから降りがてら
「ほぅ。」と、お得意のニヤッとした表情で小さく言った。
37年前のあの日、あの時、
日中のやわらかい陽が縁側に差し込み
わりかしぽかぽかと暖かい冬の日だった。
あの日までは
先祖代々続いてきた実家は
この先もずっと永遠だと
誰もが信じて疑わなかっただろう。
弟よ、とにかく、誕生日おめでとう。
何か好いことがありますように。
by minmei316
| 2013-12-05 17:19
| 実家(宮古)