こんにちは!          今日もいい塩梅ですか?


by minmei

納棺

実家で行われた納棺は
まず父の眠る布団を囲うように
身内が血の繋がりの濃い順番に奇数の人数に並び行われた
枕元には桶のぬるま湯に浸したタオルを備え
頭から顔、首、そして手と足を拭く
父の体のそれぞれの場所に近い人が順番で拭いていくのだ
そしてこれから父は四十九日の長い旅に出るための
旅支度をしてあげなければいけないと言う事で
まず、手に白い手甲と足に白い脚絆をつけた
これは昔からの慣わしなのだろう
時代劇で良く見る、旅をする人が身につけるそのそれだった
そして父の足元に居た母や妹が足袋を履かせていた
血の濃い順番でいくと、まず喪主の弟が最初で次はわたしだった
当然弟とわたしは父の顔の良く見えるところにいて
顔周辺のお世話の役があたったが、何となく気がひける感じだった
これが長男長女の特権というものなのだろうけれど
今まで父を近くで世話してきたのは妹達で
そして長年連れ添ってきたのは母なのに
わたしが座っている場所にわたしが座っているということが
ちょっとばかし、申し訳ない気持ちになったが
ま、妹達に言わせたら、きっと父の体ならどこでも同じだよと言うのだろう
そして更に納棺の儀は厳かにつづく
父の最初から着ていた浴衣の上に、白い着物と黒の羽織を着せる
納棺の儀を取りまとめている葬儀屋さんの方が
あの映画の「おくりびと」のような手さばきで、尚且つ丁寧に
あらかじめ着物と羽織を重ね合わせ自分の腕に袖を通し
前から纏うようにして、一度に着せられるようにセッティングし
後はそれをまた皆の手で父の体を半分起こし、半分着せ
今度は逆向きに半分起こし残り半分を着せた
そして着物や羽織をきれいに整え最後に紐を縦結びで結ぶ

着物姿の父

また懐かしい記憶がよみがえった
あれは小学校の時の運動会
あれはなんかの余興だったのだろうか
親たちが様々な仮装をして練り歩いていたシーン
父は派手な柄の着物に下駄を履いて
いわゆる当時の遊び人風な格好をしていた
娘のわたしが言うのもなんだが
とても様になっていた
あの、何を着ても何をやらせても男前な父が自慢だった

死装束の父を改めて見て・・・


「流石お父さん、死んでも男前だがね」

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四十九日の旅の道中、肩にひっかける手提げ袋には
紙に書いた小銭やお札と
腹が減らないように生前父が好きだった食べ物も書いて
そして、大漁旗の羽ばたく船と、そして軽トラ
沢山沢山いろんなもの書いて入れたから

お父さん

準備万端

道中気をつけて

いってらっしゃい!
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Commented by cocomerita at 2012-08-29 18:18
Ciao minmeiさん
黒い袴姿のお父さんは、さぞかし男前で、笑って胸を張って逝くお父さんの姿が見えるようです
下に出てる、お父さんのちっちゃな写真のそのままの笑顔で..
お孫ちゃん達もお迎えに来ただろうから、みんなで手をつないで逝くだろうね 笑

東京のお葬式はなかなかここまで身内の人の手が掛けられないようになってしまいましたが、こうして最後までみんなで旅じたくを整えてあげるのは、逝く方にも、見送る方にとっても、素晴らしいことだと思いました

お父さんの楽しい旅を、そして新しい生活のお幸せを祈ります

悲しみで送らないようにと友人に言われたと言ったけど、
始めは泣けてくるのは仕方ないと思います
大好きな人に やっぱりもうしばらく会えないってのは、悲しいです



Commented by saheizi-inokori at 2012-08-29 21:40
遺された人たちが納得するための習わしという面もあるのでしょうか。みんなで心を合わせて旅支度をしてあげるっていいですね。
Commented by BB at 2012-08-30 09:47 x
親父さん 本当にお疲れ様でした!

神様も、もう辛い思いはしなくていいよと連れて行ったのかな。

みんなに早く会えるといいね。

そっちの世界にも海があるなら、防波堤で酒でも飲むべすね!

じゃあ気をつけて、ゆっくり歩いていってください。   またね。
Commented by minmei316 at 2012-08-30 10:30
junkoさん

今回初めて納棺というものに参加して
(祖母キクノばあちゃんの時は、わたし妊婦だったもので
 たとえ身内といえども、葬儀のあらゆることに参加
 できなかったのです。これもまた古い慣わしのひとつ
 なんですけどね。)
地方によっていろいろだけど、こうやって皆の手で
旅支度ができるって言い習わしだなぁと思いました。
お盆に帰ったときに、父は風呂に入りたいと言っていましたが
妹(看護士)に強くとめられ、その代わり体を拭いてあげたり、妹はバケツ二つににお湯を溜め両足を入れて洗ってあげていました。そのとき父は他人にやってもらうのは気持ちがいいなぁと笑っていましたから、多分納棺の時もそう思っていたかもしれませんね^^
Commented by minmei316 at 2012-08-30 10:42
saheiziさん

そうなのです。
何もしてあげられなかった後悔を埋め尽くす
も、あるし
それぞれいろんな思いで、最後の最後
父に触れたいのですね。
父という肉体の形が無くなる前に・・・
Commented by minmei316 at 2012-08-30 10:51
BBくん

ありがとね
なんだろ?また泣けてきたよ
最後に会いに行ってくれてありがとうね


Commented by YUKI。 at 2012-08-30 17:31 x
お父様を無事に送ることが出来て良かったですね!
家族みんなで、旅支度をしてあげられて何よりです。
きっとお父様も喜んでいるでしょう。

家の両親は…私達で納棺出来なかったので…
Commented by minmei316 at 2012-08-30 18:03
ゆき

そうだったね
ゆきのご両親の事は大分経ってから風の噂で聞いたよ
旅支度をした、された
結局はね、ただの自己満足なのかもしれない
あの世が本当はどうなっているかなんて誰も知らないからね
だけどね寂しさの中で、せめて前向きな暗示をかけるんだな
そうせなぁ、やっていけないよね
ゆき、ご両親ふたりともいなくなっちゃったけど
ご兄弟(たしか兄ちゃんいたよね)と仲良くやってね
あれ??姉ちゃんもいたっけか? 忘れてしもた・・・

北〇さんも、鎌〇店長も、鹿児島の児〇もブログやってますぜ!
児〇は最近休んでいるけどね
おしえよっか?
Commented by YUKI。 at 2012-08-30 18:24 x
兄貴と姉貴がいるだよ♪
年の離れてるから…
兄弟の心配をしてるよ。
みんな元気そうで良かった♪ブログ教えてけれ~
Commented by minmei316 at 2012-08-30 19:16
ゆき

このブログの左側の「お気に入りブログ」というところの
「徒然ぺんぺん草日記」から入っていってくれ
これは児〇のブログだよ
彼女のブログのお気に入りブログの中に
彼らの店の名前がそのままタイトルになって入っているから
そこから行ってちょうだい!
ちなみに以前、大分前にやめたけど
うちのダンナのブログ(コードネームG26)とかって
わけのわかんないタイトルのやつがあるから^^
Commented by YUKI。 at 2012-08-30 19:32 x
ちらっとチラ見してきたよ~

あとで、じっくりと徘徊してみるね♪

楽しみ!
Commented by minmei316 at 2012-08-30 19:46
そうそう!
玲〇がさ、3年前ぐらいに突然うちの店に来てさ!
運転免許取ったんだ!といって
初心者マークつけて高速道路を軽自動車(ワゴンR)で来たんだよ!
熊谷から・・・・
おもろいやつだよね^^
Commented by YUKI。 at 2012-08-30 21:56 x
すげぇチャレンジャーだね!

懐かしいね♪
Commented at 2012-09-14 14:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by minmei316 at 2012-09-15 18:59
鍵コメ様

とても丁寧なコメントをくださりありがとうございます。

わたしは18で故郷を離れて今日まで25年の月日が経ちましたが、この震災があってからというもの、はじめて酷くホームシックなるものにかかりました。帰ってやれるものなら帰ってやりたい。しかし今となっては、わたしの帰る家はここであって、わたしには守るべき家族がここにあります。自分の家族をほっぽりだしてなんてできるわけもなく、ましてや自分の家族を守れない者が他人なぞ助けられるはずもない!そういい聞かして、日々をおくっております。

わたしはここで見守るだけしか出来ませんが
鍵コメさまも、町の復興とともにお店がまた
繁栄していきますよう祈っております。
時折後に引きずられそうになるときもあることでしょう
兎に角前だけを向いて元気を出していってください。

いつも故郷の写真を投稿してくださり感謝しております。
楽しみに見ています。

あ、これは宣伝ですが近々弟が重茂姉よしで釣り船を始めます!
重茂の海なら知り尽くしているのでお客様が喜んでくれるよう
期待は出来ます!
どうかその時はよろしくお願いします!^^
Commented by yannmaru195 at 2012-09-15 21:44
こんばんは。お父様がなくなられたのですね・・・。
遅くなりましたが、お悔み申し上げます。
実家の父もいつかは・・・と思うとそれだけでジワ~ッと涙が
でる思いです。いつも思い出してあげることが一番の供養になると思います。貴女の元気なブログを、天国からお父様もみてくれているかもしれません。多分、一番のファンでしょう(笑)。
Commented by minmei316 at 2012-09-18 09:51
やんまるさん

おはようございます。
お返事が遅くなってごめんなさい。
わざわざお心遣いありがとうございます。
父も草葉の陰で喜んでいることでしょう^^
じつは正直、普段から離れて生活をしているせいか、
まだ父は生きているような気がしてなりません。
電話をしたらまたジョーダンを言って出るのではないかと・・・
多分これからジワジワと来るのだと思います。
励ましの言葉ありがとうございます。
これからも元気なブログを続けていきますから
よろしくデス!
by minmei316 | 2012-08-29 17:50 | 実家(宮古) | Comments(17)